ご存知の通り現在イギリスの大学院での修士(MSc)取得を目指して、イギリス国内の3つの大学に出願しています。
今回は出願先の1つ、ウェールズの首都にあるカーディフ大学 Cardiff Universityより、選考にあたってのインタビューオファーを受けることができ、先日インタビューを完了しました。
実は、インタビュー前に情報収集のためにGoogleで過去の面接について調べたりしたのですが、イギリス大学院入学のためのインタビューの記事が殆ど見当たらなかりませんでした。
ですので、今回はイギリス大学院入試のインタビューを今後受ける方の参考になるように、インタビューの内容や雰囲気などの実体験を紹介したいと思います。
1. インタビューオファー
私はカーディフ大学のFaculty of Dentistryで行われるマスタープログラム(MSc)に出願しました。定員枠は8名(留学生含)の狭き門のコースです。
カーディフ大学に出願書類を提出(正式にはオンラインで行なっているので「送信」ボタンを押した日)したのは2016年10月23日、そこから約4週間後の11月18日にインタビューオファーが来ています。
インタビューはスカイプを通じて行うとの旨がメールに記載されており、指定日時は現地時間で12月8日朝の10時から。
一般的に、イギリスの大学院(MSc)はインタビューがないことが殆どだと聞いており、しかも出願書類提出後4〜6週間で合否が出ると言われているので、この4週間経った時点での予期せぬインタビューオファーは、ある意味で衝撃的だったのと同時に、かなり焦りました。
もちろん英語でのフォーマルなインタビューらしいインタビューは受けたことがないので、ちょっとしたパニック状態です。
ただ幸いなことにインタビューまでの猶予がさらに2〜3週間あったので、それなりにゆっくりと準備をすることはできました。
2. オープンキャンパス参加

これは本当に偶然だったのですが、カーディフ大学で実際にOPEN DAYという日本で言うところのオープンキャンパスがあったのでこちらに参加してきました。
ヨーロッパ在住者の特権とも言えるので、日本からの出願の場合にはなかなか難しいかもしれません。
OPEN DAYでは、実際に学部を代表するスタッフから色々な学生生活のことや出願コースの事を聞くことができ、さらに午後はプログラムの現場となる病院見学や、リサーチプロジェクトの担当者から話を聞く機会があり、インタビューでのネタ作りをすることができたように思います。
またインタビューを近いうちに受けるとの話をしたところ、インタビューに呼ばれたってことは書類審査は通ってるってことだから自信もって!と励まされました。
ただ、このOPEN DAYに参加したからといって、合否が変わるとは思いません。名前を控えられることもなければ、誰が参加しているかなんていうのはわからないので、こういうイベントはあくまでオマケといった感じ。
日本のようなかしこまったオープンキャンパスではなく、気が向いたからフラっと寄ったわ、的な流れの人が多かったように思います。
3. インタビューセッティング

インタビュー前にはもちろん想定問答集を製作し、考えられる答えを可能な限り用意しました。また、何度も独り言のように唱え、とっさに言いたい事を短時間で言えるように練習もしました。
さらにスカイプインタビューということで、いざという時のために「カンペ」なんかもこんな感じで用意。
カメラの位置を調整するために、引き出しを外し、背景は白で統一、さらにスーツにネクタイ装着で準備万端!とスカイプをオンラインにして待機しました。
。。。
。。。。。。
時間が過ぎても着信なし。
ちょっと不安になります。5分後。
。。。。。。。。。。ピピピッ!
っておい音声通話じゃねーか!
まさかのスカイプ飼い殺し、音声だけでかけて来ました。先方は講座の教授と、プログラムの教官指導医の2人です。
4. インタビューの内容
というわけでいきなり拍子抜けを食らったのですが、そうはいっていられません。ここからが本番スタートです。
まずは一般的な会話、今どこにいるのか、そっちの天気はどうだ(極めてイギリス人らしい)ナドナド笑い話を交えたフレンドリーな内容が5分くらい続きます。
そして、あるところで教授が「We will give you a series of questions」と切り出し、一応面接がスタート。おそらく質問リストのような物を持っているのか、それに沿って質問してくるとのことでした。
聞かれた事を列挙します。
- なぜこのコースを出願したのか
- 何故カーディフなのか
- 今は何をしているのか
- 何故このコースが役に立つのか
- 将来はどうしたいのか
極めて一般的な質問でした。終始笑い声が面接官側から飛んでくるような感じで雰囲気も終始フレンドリー、あまりインタビューで試されているというような感じはしませんでした。
おそらくですが、オープンデイの担当者が言っていた通り、書類審査が一番重要で、インタビューは最後の確認と人格チェックくらいの位置付けなのかもしれません。
5. インタビュー終了後
一連の質問のあと、コースの概要を説明してくれました。同じプログラムの人数、簡単なプログラムのタイムスケジュール、私のプログラムは臨床トレーニングもあるので、それについての説明などなど。
また、もしまた見学に来たかったら是非来てくれ、今の学生の話聞きたかったらフェイスブック教える、などなどかなり協力的。この時は面接の応対からも好感触か?と感じていましたが、次の一言で確信に移りました。
「We look forward to seeing you in September」
というわけで、これはほぼ合格宣言ということなのでしょう。その後、アドミッションオフィスから合否通知が6週間以内にくるはず、年明けても連絡なかったら問い合わせしてくれ、と補足されたので、間違いなく合格と解釈していいんだと思います。
もちろんインタビュー後はガッツポーズです。
6. 最後に
というわけで、インタビューに呼ばれたということはかなり好感触な印象を持ってもらえているというのは間違いないはずです。ですので、インタビューに呼ばれたら合格まであと一歩のところまで来ているということで、自信を持って挑みましょう。
実際、面接の際にインタビューワーから何度もCV(履歴書)やGPAについて褒めてくださり、提出書類について「impressed」を連呼していました。やはり書類で大方は決まるのはどのコースも共通のようです。
ちなみに、私が用意したカンペですが、実際の所全くと言って役に立ちませんでした。というか当たり前で、どこか探している余裕もないですし、読んでるのは不自然で明らかなのでむしろやめたほうがいいです。
実際には事前に練習して体にしみつけていたこともあり、質問についてはある程度用意していたことをとっさに話し、その後は会話の流れで普通に英会話したという感じです。
インタビューは選考過程の最後の最後ですので、しっかりと言いたい事をまとめ前準備をして挑めば怖くありませんよ!
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